書籍『エンジニアとしての生き方』の感想

たまにはIT系の記事も書かなくてわ

 今までは、たいしてIT系の記事をブログに書いて来なかったのですが、もともと「たまには書かなあかんな」と思っていました。あと、地震以降全くブログ書く気になりませんでした><。ですが、ちょうどこの本にも「ブログを書きましょう」的なお勧めの言葉があったので、久々にブログを書くことにしました。
 ブログ『Life is beautiful』や、Webアプリケーション開発のためのプログラミング技術情報誌『WEB+DB PRESS』の記事で有名な中島聡さんの本です。ブログや、Webアプリケーション開発のためのプログラミング技術情報誌で記述した内容に、加筆・修正して本にしたとのことです。ブログをいつも読んでいましたので、この本も本屋さんでたまたま見つけたのですが、すぐ手に取って、買って読むことにしました♪

現状に不満を感じている技術者へお勧め

 書籍の感想は、大体次のような感じです。

  • 現状に不満を感じている技術者にお勧めしたい
  • 日本社会の構造がよく分かって勉強になる
  • ネーミングが素晴らしい

 次のような点にスポットがあたるので、技術者にとっては大変勉強になります。

  • 日本企業と米国企業におけるエンジニアの待遇の違い
  • 終身雇用の文化で生まれた経営層の「逃げ切りメンタリティ」
  • ITゼネコン」とよばれる下請け構造と派遣社員の雇用で生まれている悪循環
  • 「ぬるま湯」と切り捨てる日本の大学と、その卒業生を「青田刈り」する日本企業への疑問

 などなど。まぁ、痛烈な内容ですね。現状に不満を感じている方は「そうだ、そうだ!!」的な感じで、かなり同意する部分もあるかと思いました。一方で、これらの点を解決するには、1つ2つの企業文化を変えても全然だめで、日本社会の構造を変えないといけないんで、正直「それは無理やろなぁ」と無力感もかなり感じます。

 あとは、「逃げ切りメンタリティ」とかネーミングが素晴らしくイイすね。「ガラパゴス携帯」も中島さんが発起人らしいのですが、言い得て妙なネーミングは、言葉の響きも覚えやすさも完璧です。

SEはレストランのウェイター

 特に印象に残ったのが「SEはレストランで例えるとウェイター」という話です。しかも、メニューのない個別注文のレストランだというのです。確かに、無理難題を次から次へと押し付けられたり、お客様からのありえないクレームをうけて右往左往するウェイターって感じですねぇ。。。
 そこで次のことを思いました。

  • 料理はしないけど、プログラムはできるだけ書こう
  • エクセルとかパワポとかできるだけ使わないで仕事しよう
  • 一気にやるのはムズイのでちょっとづつでも取り組んでいこう

 まぁ、半分ぬるま湯に使っている人からの感想でございました。お風呂の話ですが、ぬるま湯に長く浸かるほうが健康にはいいらしいので、悪いことばかりじゃないんですよ、と言いたいですね。あと、儲かってる会社さんとか、現状に満足されている技術者さんは、無理になんか変えなくてもそのまんまで全然ええやん、と単純に思いますデス、はい。
 結局、「自分がどうありたいか、どうなりたいか」が一番大切やなぁ、と改めて思いました。

エンジニアとしての生き方  IT技術者たちよ、世界へ出よう! (インプレス選書)

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